高エネルギー物理学特論II

田中 礼三郎 先生
(岡山大学 理学部 助教授)

CERN(欧州原子核研究機構)周辺地域航空写真
写真提供:CERN
ATLAS測定器(3次元カット図面)
画像提供:ATLASグループ

日程:

2006年7月26日(水) ∼ 28日(金)

場所:

理学部 新B棟2階 B1207教室


講義概要

本講義では、陽子と陽子が衝突するハドロン衝突型加速器LHCにおける物理の基礎と、そこで使われる検出器の動作原理を説明する。電弱相互作用や強い相互作用といった素粒子の標準理論の精密な検証、ヒッグスや超対称性粒子などの新粒子の探索といった素粒子物理学におけるエネルギー·フロンティア実験への入門を講義する


講師の紹介

田中礼三郎先生は、日本が初めて世界最高(当時)の重心系エネルギー(60GeV)を実現したTRISTAN電子·陽電子衝突型加速器のVENUS実験グループで学位を取得されたあと、その後に世界最高エネルギー(90GeV ∼ 210GeV)の電子·陽電子衝突型となったLEP加速器のALEPH実験グループでZボソンやWボソンの研究に従事されました。
2000年より岡山大学に移られ、重心系エネルギー2TeVの陽子·反陽子衝突実験(テバトロン加速器/CDF実験)を経て、現在はCERN(欧州原子核研究機構)で2007年の実験開始を目指して建設中の重心系エネルギー14TeVの陽子·陽子衝突型加速器LHC(Large Hadron Collider)におけるATLAS実験の準備にいそしんでおられます。



問い合わせ先:宮林 謙吉   (高エネルギー物理学研究室)